午後4時の食堂は、昼食には遅く夕食には少し早い半端な時間のせいか、ボクと戸北以外に誰もいない。
「追田さん、まだかな」
「もしかすると、引き継ぎに時間を要しているのかもしれませんね。わたくしが代わればよかったのですが。不覚でございました」
「と、戸北くんは悪くないよ。追田さんがじゃんけんで決めようっていったんだし」
「いいえ、やはりわたくし様子をうかがってまいろうかと」
「せっかく頼んだ、コーヒーが冷めちゃうよ」
「し、しかし…」
「なに2人でイチャイチャしてんのー?」
席を立とうとする戸北の腕を掴んだ瞬間に珠美がやってきた。
「た、珠美ちゃん。こ、これは違うんだよ」
「いいんじゃないのー? まもるくん、そろそろ新境地開拓してみたら」
「ぼ、ボクは男だから女の子が好きだよ!」
「でも、女の子と付き合ったことあるの?」
「あ、あるよ! あゆみちゃんとは付き合ってたハズだもん!」
珠美は鼻で嗤うように小さな息を吐いて、戸北の隣に座った。
「ねー戸北。あんたもさ、心入れ替えたんなら、新しい趣味でも見つけたらどうなの、男に手をだしてみるとか?」
戸北の肩へ肘をもたげさせ、粘っこい視線で睨みをきかせる。
「わたくしはもう、性についてあまり興味がございませんので」
しかし戸北は珠美の視線を受け止めず、そっと目を閉じた。
「なんだよなーつまんねー男達だなー。もーすぐ夏だろ? 浮いた話のひとつも聞かせろよ」
「そ、そういう珠美ちゃんは、なにかあったの?」
「アタシはいーんだよ、忙しいから。ここの仕事だけじゃねーんだからな」
「え!? 珠美ちゃん他にもお仕事してるの?」
「そーだよ、いろいろ抱えてんだよ。それよりさ、まもるくん、なに? そのハチマキ」
「あ! そうだ! そうなんだよ。ボクね、ついにimaGeを手に入れたんだよ」
「はぁ!? imaGe? 買ったの?」
「追田さんの予備のimaGeを譲って貰ったんだ!」
胸をはってワーキングクロスを指さすと、珠美の目が細く鋭くなった。
「それで、そのハチマキがimaGeケース?」
「そう! ワーキングクロスっていうんだって。高かったんだよ!」
「なるほど。追田さんうまくやったなー」
「え?」
「いやなんでもないよ。どうせ、使いこなせてないんでしょ?」
「さ、さっきつけたばっかりだからね。それに、imaGeの開発者と間違えられてるみたいで困ってるんだよね」
「はぁ!?」
「そ、それで、追田さんが、1度初期化した方がいいって。だから今度の休みに街に行くことになって……」
「まもるくんはお喋りだな」
食堂の入口から追田の声がした。
「あ、お、追田さん、お疲れ様です」
追田は入口でコーヒーを買って歩いてきた。
「追田さん。お時間かかりましたね。わたくしが引き継ぎを代わればよかったと反省しております」
戸北は立ち上がって深々とお辞儀をする。
「いや、いいんだよ。引き継ぎで遅くなったんじゃない。休暇の手配をしてきた」
「追田さん、旅行にいくんですか?」
追田はゆっくりコーヒーをすすり、ひと息以上の時間沈黙して口を開く。
「本当にまもるくんは鈍いな。まもるくんの休暇だよ。
「休暇って、ぼ、ボクのお休みですか?」
「そうだよ、残ってた有休使っておいたから」
「え、え、え、そんな」
「礼はいらないよ。7月1日から2週間休みにしておいたから」
「そ、そんなに休み要るんですか?」
「そりゃあそうでしょうよ。すぐに会えるかわからないんだから。出発はあさってにしよう」
「6月30日、空の日でございますね。守衛所は全館休館ですからちょうどよい日取りでございますね。日曜日も合わせれば連休になりますし」
「その通りだよ。なんなら戸北くんも行く? まもるくんと2人で出かけるのはつまらないし」
「それでは、わたくしもご一緒させていただきます」
「ひ、ひどいですよ! 追田さん」
「当然じゃないか。まもるくん」
「ね、ねえ……」
珠美が突然、口を開いた。
「追田さん。街にいくならアタシも一緒にいっていい?」
「かまわないけど、どうしたの」
「ちょうど実家に顔出してみようかなと思ってたところで」
「え! 珠美ちゃんて臨九の出身なの?」
珠美はボクを一瞥して、追田へ向き直った。
「むさ苦しい男旅よりマシでしょ」
食堂は早朝のせいか、誰もいなかった。
外の景色を映す『疑似窓』からは朝日が差し込んでいた。まだ梅雨はあけていないのに、快晴のようだった。
さすが、空の日だ。imaGeから流している小鳥さんの声も心地よく聞こえる。
視野の右下にある『♫』マークのアイコンから音楽リストを立ち上げて眺めてみる。2日間かかって、スマホから音楽だけはimaGeに移しかえることができた。でも、たけしさんに迷惑を掛けるかもしれないので、他のアイコンにはまだ手を触れられずにいる。
「おそいなーみんな」
追田が決めた集合時間は7時だったから、早めに来てご飯まで食べたのに、誰も来ない。
「待たせすぎだよー、んんん、ヌクク、ンクク…」
『はい! ご用件は何ですか?』
「へっ!」
頭の中で、女の人の声がした。
『どの本を読みますか?』
い、imaGeが急に喋りだした。
「ほ、本がよめるの?」
『ご冗談を。ジェスチャーをお忘れですか?』
声の後に、目の前にはメッセージも出ていた。
『ヌクク、ンククの設定を変更する』
もしかすると、ヌクク、ンククというのが、“本を読む”合図なのかもしれない。
「え、えっと、お気に入りの本を」
た、たけしさんのプライバシーを覗くようで、少し気が引けたけど興味が沸いた。
『それでは傍線の多い本を起動しますね』
imaGeの声がすると、目の前に“本”があらわれた。表紙のタイトルをみると『さえずり』と書かれている。
「こ、小鳥さんの本なのかな」
本をめくる動作をすると、手の動きに合わせて本がめくれていく。どうやら小説のようだけど、あちこちに傍線が引いてある。
『そ、そんなにしちゃダメだよ、コ、コ、コンスーコンスーゥゥゥゥ!!!!!』
え、こ、これなに?
『しかし、男の動きは収まらない。
サースン、サースン。
ンクク、キュクゥゥ、カンプーンプー!!!』
カタカナの擬音の部分にことごとく線が引かれていた。どのページも同じような状態だった。ボクは、怖くなって本を閉じた。
た、たけしさんは、やっぱり天才なのかもしれない。ボクなんかには理解できない感性で擬音を読んでいるんだ、きっと。
「おはようございます」
「ウギュルウウワワワ!」
驚いて意識を現実へ向けるとimaGe視野が薄くなり、現実の風景にピントがあった。目の前には、マントのような布を巻き付けたゆったりとした服装の戸北が立っていた。
「申し訳ございません。驚かせてしまいましたか」
「う、ううん、大丈夫。ちょっとドキドキしてたところだったから」
「動悸でいらっしゃいますか? お薬を持ってまいりますか?」
戸北が手を差し出してくれた。どうやら椅子から落ちてしまっていたみたいだ。
「まーた、イチャイチャしてんのー? もしかしてホントにできちゃったの?」
声がした方をみると、珠美がたっていた。
「ち、ちがう……よ……」
珠美は大きく肩のでた服にかなり短いショートパンツ姿で、目のやり場に困った。
「なーに? 目つきがやらしいよまもるくん。もしかして、両方に興味あんの?」
「だ、だから、ボクは女の子が好きだっていってるでしょ! た、珠美ちゃんがそんなエッチな格好してるからいけなんだよ」
「へぇーまもるくんでも、そういう目でみるんだねー」
珠美は胸元を隠しながらいった。少し軽蔑されたのかもしれない。
「そ、そうじゃなく……」
「ところで、追田さんはまだ?」
「申し訳ございません言い遅れました。さきほど追田さんから仰せつかったのですが、3人そろったら正面入口に上がってくるようにとのことでした」
「先に外でまってるってことねー、じゃあ行こーか。ねえ、エッチなまもるくん」
「だからちがうよぉ!」
正面の自動ドアをでると轟音が鳴り響き、屋根のない車が停まっていた。
「おそいよ、君たち」
ハンドルを握る追田は、タバコを挟ん指で指差ししてきた。
「追田さんすごいねーこれ! バギーっていうやつ?」
珠美が車体を眺めていった。
車体は全体的に丸みを帯びたデザインで、黄色い車体はおもちゃの様にみえるけど、エンジン音は猛々しい。
「その通りだよ。天気がいいからオープンカーで行くことにしよう」
「すごいです! 追田さん! まだ普通免許、持ってたんですか!?」
「自動運転だけに頼ってちゃだめなんだよ、まもるくん!」
めずらしく追田の声が弾む。
ガボッロロロロロロロッロロロロ
と、エンジンも唸りをあげた。
「この辺りの道は起伏が激しいからこれくらいでちょうどいいんだよ。早く乗りなさい」
助手席に珠美が乗り、ボクと戸北は後部座席に腰掛けた。運転席が一段低くなっているせいか子供の頃に旅行先で乗った、人力車を思い出した。
「さて、いこうか」
追田はタバコを口元にくわえ、左手でギアを
ギュギャギャギャギャギャと音を立て車が動き出し──
プスンッ
エンジンが止まった。
「最近乗っていなかったからだな」
追田は全く動じずに、再びエンジンをかける。
轟音が鳴る。走り出すとまたエンジンが止まった。
「誰かさ、後ろから押してくるかな」
バックミラー越しに追田のシルバーゴーグルと目が合う。合わせ鏡のように、バックミラーとシルバーゴーグルが続いている。
「え、え、ボクは…」
「わたくしが押します」
戸北がすかさず手をあげ、車を降りた。
「それじゃあ、合図を出したら押してくれ」
「はい」
後ろから戸北が返事を返す。
ギュギャギャギャギャギャ
ギュギャギャギャギャギャ
しかし、車はピクリとも動かない。
振り返ってみると、戸北は真っ赤な顔で懸命に車体を押していた。
「だめだ。戸北くんは乗ろう」
戸北はすごすごと車に戻ってきた。
「すみません。力、およばず……」
「気にしなくていい。おい! まもるくん! 出番だ!」
「ぼ、ボクですか!?」
「あたりまえじゃないか! どう考えたってキミが1番、重たいんだし力もあるだろう」
渋々、車からおりて後ろにまわった。
「それじゃ、いくよ」
ギュギャギャギャギャギャとなって、煙が出てくる。
「んぎゅぎゅぎゅぃぅぅぅ」
一生懸命に腕に力をいれると、腕の筋肉がメキメキメキと、音を立ててるような気がした。
「ほら、もっと力いれるんだ」
「んぎゅぎゅぎゅぃぅぅぅ」
すると、突然スっと腕の負荷が消えた。
「走ったー」
珠美の声がして顔を上げると、車体はすーっと前進していた。
「よし。まもるくん! スピード落とすと、また止まるから。走って」
追田の声がした。
「ま、まってください!」
必死で走ったけど、車はどんどん離れていく。
「あ、あああ、あああ」
遠くに車が走りさってい──
プスン。
遠くの方でバギーがまた停止し、追田が立ち上がって手招きするのが見えた。
「おそいよ。まもるくん。早く押して」
「へしゃあ、そ、そんあああ、や、やっと追いついたのに」
「そんなこといったって、早くしないと日が暮れちゃうよ。まもるくんはたくさん休みとってるからいいだろうけどね」
再び車体を後ろから押し込んだ。
ギュギャギャギャギャギャ
「んぎゅぎゅぎゅぃぅぅぅ」
「走ったー」
「ほら、まもるくん! 走れ!」
「んぎゅぎゅぎゅぃぅぅぅ」
車体は走りだして、またもやプスンと跳ねて止まった。
追田が立ち上がって手招きしている。
「ダメだよまもるくん。動いたら素早く飛び乗らないと」
「む、ムリですよぉ、車に追いつくなんて」
「追田さん。やはりわたくしが、今度こそやり遂げてみせます」
戸北が立ち上がると追田は掌で制した。
「わかった。仕方がないな。効果音を切ろう」
「こ、効果音ってなんですか?」
「エンジン音に決まってるじゃないか。雰囲気が壊れるがしかたない」
追田はハンドルの左下についていたレバーをぐいっと引き上げた。
エンジン音がぴたっと止む。
「よし行こうか」
運転席に向き直った追田が、アクセルを踏むと車体は振動もせずに走り出した。
「お、追田さん?」
「エンジン音を大きくするためにパワーが必要なんだが、こうすれば普通に走るんだ」
車体は猛烈なスピードで荒野を進みだした。
『
バギーが市街地に近づくと視野内の上段にメッセージが流れてきた。新幹線の電光掲示板のようだった。
「あ! すごい! 街の中に入ると教えてくれるんですね! あれ? みんなのimaGeには届いてないんですか?」
「なに騒いでんのー? まもるくん?」
風を受けて流れる髪を抑えながら珠美が振り返った。
「imaGeに街の紹介が流れてきたんだよ!」
「そんなのあたりまえでしょー」
「いちいち騒ぐことじゃないね」
「そ、そんなぁ」
「確かに。まもるさんは初めてimaGeをつけて移動されていらっしゃるのですから驚くのもムリはありませんね」
「そうだよね! 戸北くんはわかってるなぁ。それにしてもさ! すごいね、街はまだ先なのに! ここから臨九になるんだね! 知らなかったよ」
「最近は都市部がコンパクトに集中して膨れあがる“カップケーキ型”の街が増えていますからね。もともとはこの辺りまで街だったのだと思います」
辺りを見渡すと、木立に囲まれていた。
木々の間を縫うようにバギーは走り抜けていく。
やがて視界が開けて森が途切れ、ビル群がみえてきた。
『お疲れ様でした。市街地へ車で進入する場合は
車体は左車線へ入り、地下へつづくスロープを降りていった。
「じゃあ、アタシ買い物してくからー」
「ワタシも、タバコを仕入れていくから、まもるくん、先に店を探しておいてくれ」
「え! 追田さんもですか!」
「甘えちゃダメでしょうよ、まもるくん自身のことなんだから」
「追田さーん、電動カー乗りません?」
「そうしようか」
追田と珠美は地上へのエレベーターへ向かって歩いて行った。
「ど、どうしよう、戸北くん」
「まずは、お店の場所を調べてみましょう。まもるさんのimaGeは検索ジェスチャーが不明なのでございますね?」
頷くと、戸北は目を閉じた。
「それではわたくしが検索いたします」
戸北は人差し指と中指を立てて、額を激しくつつきだした。
「きえええええええええい! スナック満 地図ぅぅぅ!!!!」
一瞬、戸北の頭が光った様な気がした。
「ありました。こちらのようです」
「う、うん。ね、ねえ戸北くん、ジェスチャー変えたの?」
「はい。お恥ずかしい限りですが検索を繰り返しますと、わたくしはどうしても
「そ、そっか……」
「さあ、参りましょう」
戸北に促されて歩き出した。
市街地に来るのは久しぶりだった。
「まもるさんは、以前この街に住んでいたとお聞きしましたが」
「そうだよ! 守衛所で働く前はスーパーに勤めてたんだよ!」
「そうでしたか」
「それにしても戸北くん。お店の場所ってあってる?」
地下駐車場をでてから、30分ほど歩いている。
「どうやら、ちょうど街の反対側にあるようですね、この商店街を抜けたところにあるようです」
アーケードのついた商店街は、左右にお店が並び活気があった。
「これだけ実店舗のそろった街は素晴らしいですね」
「そうだよね。ボクがいたスーパーも賑やかだったからなぁー。それにしても、こんなところにスナックがあるなんて知らなかったなぁ」
「まもるさんは、あまり遊びに出歩いたりされていなかったのですか?」
「う、うん。夜は怖くてあんまり……」
戸北はなにもいわずただ頷いた。
「まもるさん、この角を曲がったところのようです」
戸北はビルの間の路地を指さした。
「こ、ここ?」
「そのようです」
戸北の後について、おそるおそる角を曲がると、ビルに挟まれた路地の突き当たりに、壁をくりぬいたような階段があらわれた。
階段のたもとには、小さく『スナック』大きく『満』とかかれた看板が無造作に置かれ、ときおり点滅しながら青にも紫にも見える妖しい光を放っていた。
「こ、ここが、スナック満……」
「ずいぶんと隠れ家的な場所にございますね」
看板の先には階段が続いるけど、階上は暗闇でお店がどうなっているかがわからない。
「と、戸北くん、さ、先にいってよ」
「かまいませんよ」
戸北はなんの迷いもなくすいすいと階段を上りはじめた。暗闇が怖くないんだろうか。ボクは一歩ずつ慎重に階段を踏みしめていく。4段目くらいで息が切れて苦しくなった。
「大丈夫ですか? まもるさん」
「う、うん。階段苦手なんだ。戸北くんは身体が軽そうでいいね」
「腕力はありませんが」
戸北の手がボクの手を掴んだ。
「あ、ありがとう」
手を引かれて階段を上りきると、年代物のドアがあった。ライオンの顔をかたどったドアノックと所々がはげた金属のドアノブが上下に並んでいる。
ドアは予想よりも静かに開いたけど、頭上でカランカランと盛大に金属音がした。
「はーい」
「いらっしゃーい」
「あらー」
すかさず、威勢のいい女の人たちの声がした。
数人の女の人が出てくる。
みんな、スカートの短い、スーツ姿だった。
「おふたりさん?」
カウンターの中から、黒い着物をきた若い女性が声をだした。
「あ、あ、あとから、追田、いやもう1人来ますぅ!」
「それじゃあボックス席へご案内してー」
黒い着物の女性が、手のひらでカウンター奥のソファを指した。
「はーい」
返事を返したのは、さらに若い女の子で、にっこりと笑いながら手を差し出した。
「足元気をつけてくださいねー」
ついていくと、背の高いソファで囲まれた席があった。
ソファに座るとふかふかの見た目とは違って肌触りはごわごわしていた。
「た、たけしさん、来るかなぁ」
「未読のメッセージが貯まっているのならば、お店には頻繁に来ていないのかもしれませんね」
お店を見渡すと、カウンターに1人の男の人が座っていた。他の席は暗くてよくみえない。
「もしかして、あのカウンターの人がたけしさんかも……」
そのときだった。
「そいでよ……のとき、……が、コンスーコンスーって……になっちゃってよぉ」
「やだーもー」
後ろの席の会話が聞こえた。
「だろ? だろ? オイラもそれで、サースン、サースンきちゃってよ! んで、おねーちゃんはもう、ンクク、コプンカカカカ−カンプーってなっててよ」
間違いな訳がないと悟った。
こんな擬音を使う人が世の中に大勢いるとは思えない。
ボクは意を決して立ち上がり、後ろの席を振り返った──
次回 8月25日掲載
『 罵詈雑言の
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